知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

1級各分野の名称について

知的財産管理技能検定の1級は、3級、2級と異なり、3つの分野にわかれています。

で、そのネーミングなんですけど、最初からあった分野は「特許」分野なのに、次にできたのは「著作権」ではなく「コンテンツ」分野、そして最後にできたのは「商標、意匠」ではなく「ブランド」分野、なのです。

これはたぶん単純にカタカナ表現の方がかっこいいからだと思うのですが(笑)、それだけではなく分野が示す範囲が広いからでもあるのでは、とも思います。
例えば、「著作権」だと法制度の問題と考えてしまいます。確かにそれは大事である意味中心ではありますが、試験問題には契約や価値の計算など実務的な内容も含まれているので、「コンテンツ」にした方がそのニュアンスが伝わりやすい、というのはあると思います。コンテンツビジネスという言葉もありますしね。
「ブランド」分野についても同様です。
「特許」分野についてもおそらく同様なのだと思いますので、いっそのこと「パテント」分野に変えた方がいいのでは、と思っています(笑)。

このことは、2級と1級の違いでもあります。
2級は、学科試験にせよ、実技試験にせよ、法制度の理解が大事です。実技は実務的な問題で、法制度の理解が前提ですが、その範囲をこえることはありません。
1級は、学科の段階で、その範囲をこえています。法制度の理解は大前提です。ですが1級は2級に比べ、試験範囲が格段に広く深くなっています。日本国内のみならず諸外国の法制度や条約についても、細かく出題されます。法制度以外のことも出題されます。

たまに、知的財産管理技能検定を、弁理士試験の受験前の力試しと考えている方がいます。「基本的知識」の「確認」という意味で2級受験はまあいいとは思います。ですが、3級はダメです。弁理士試験と比べたら簡単すぎます。大学生が小学生の問題を解くようなものです(笑)。意味がありません。また1級は、先に説明した感じなので、もはや弁理士試験とはずれていますので、これまたあまり意味がありません。2級も弁理士試験と比べれば本当に基本的なことしか聞いてきませんから、あまりお勧めしません。弁理士を目指している方が、知的財産管理技能検定2級ごときで満点合格できなければ大ショックものですよ。
ですので、はっきり言って金と時間のムダ使いです。先に弁理士試験に合格し、その上で余裕があれば、1級の勉強をされ受験されるのがよろしいのではないでしょうか。でも、1級はかなり難しく、弁理士の方でも不合格の方がいらっしゃる様です。